メルヘンには縁のない私ですが、影絵作家 藤城清治さんの 光のメルヘン展へ行ってきました。
乳酸菌飲料カルピスの女の子の横顔や、キャラクターのケロヨン、数々の絵本の影絵などを手掛ける有名な方の作品展なので
必ず見に行こう♪と思いながら会期がしばらくあるのでのんびり構えていたら気付けば残りわずか数日…(-_-;)…
慌てて新津美術館へ。「影絵の劇場をイメージし工夫を凝らした展示構成」という謳い文句通り、
展示室内はほの暗く作品の裏からライトを当て『影絵』が鮮やかに浮かび上がりとっても綺麗です。
幻想的な空間と美しい作品群。その世界観に一瞬で引き込まれました。こびと達や動物の愛嬌ある表情やしぐさ、
生きいきと生命力溢れる植物の枝葉…すべてカミソリひとつで切り出しているというから驚きです!
近寄って良く観ると動物の毛並みの表現の緻密さや、セロファンを幾重にも重
ねたり削ったりして創り出す色合いの深みと奥行き…実物を近くで見たからこ
そ分かる藤城作品の素晴らしさを目の当たりにし、すっかり魅了されてしまい
ました。また、東日本の被災地に何度も足を運び、炎天下や雪の中、時には防
護服を身に纏いながらスケッチし生まれた作品からは、希望、祈り…言葉では
言い表せないもが伝わってきます。93歳の今も精力的に創作されているそうで
す。その情熱とエネルギーには脱帽です。作品に添えられたご本人のコメント
も人柄が溢れ思わず読み込んでいたら、あっという間に閉館15分前。まだまだゆっくり観たかったけれど、蛍のひかり(館内アナウンス)に促され
後ろ髪引かれる思いで美術館を後にしました。予想をはるかに超えた感動!心から行って良かった!!と思える作品展でした。
残念ながら6/4で閉幕しましたが、年齢性別問わず楽しめる藤城作品。機会があれば是非に☆
私たちもリォームで予想を超える喜びをお届け出来るように、日々知識と感性を磨いていかなければと感じた帰り道でした。
会場は撮影NGのため画像は新津市美術館公式HPよりお借りしました。